この記事では、「国語の読解力がない」「国語の成績をもっとアップさせたい!」という小学生にぴったりのドリル・問題集をご紹介します。
なお、普段から読書習慣がなく、長い文章を読むのに抵抗がある小学生には、この記事で紹介した読解力を鍛えるドリルがおすすめ。長文に苦手意識がある子も楽しく読めるドリルがいろいろありますよ!

<この記事でわかること>
・小学生こそ読解力、論理的思考力、語彙力が大切!
・中学受験にも!高難易度の読解ドリル・問題集
- 小学生に必要な読解力のレベルとは?
- 読解力アップをめざせる7冊
- 1. 「Z会グレードアップ問題集 国語 読解」(Z会)
- 2. 「ハイレベ100 読解力」(奨学社)
- 3. 「学習塾トップ講師がすすめる 読解力アップ直結問題集」(実務教育出版)
- 4. 「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」(かんき出版)
- 5. 「中学受験 まんがで学ぶ! 国語がニガテな子のための読解力が身につく7つのコツ」(ダイヤモンド社)
- 6. 「ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集[小学生版]」(大和出版)
- 7. 「ふくしま式「国語の読解問題」に強くなる問題集」(大和出版)
- 論理的に書く力も身に付けられる3冊
- 読解力や論理的思考力が、わが子を救う!?
小学生に必要な読解力のレベルとは?
「読解力を鍛える」ためには、読書量が多くしなければ!と思いがちですが、実際にはそれだけでは不十分です。
というのも、小学生の国語では、「読む」「書く」「話す」「聞く」の力を鍛えることが目的とされているから。
この4つの力を使いこなすためには、読解力はもちろんですが論理的思考力や語彙力も大切なんです。
国語がすべての学びの基本といわれているのは、この読解力・論理的思考力・語彙力を培える教科だから。
ちょっと考えてみると、算数・社会・理科で学ぶ計算や現象などには、すべて根拠があることに気が付きます。
「なぜこの1+1=2になるのか」「なぜ夏と冬で日の長さが変わるのか」など、どれも論理的に説明できるものばかり。
つまり、答えにたどり着くまでには論理的に思考する必要があるんですよね。
※ちなみに、語彙力には慣用句・熟語・ことわざなども含みます。こうしたコトバの知識がないとまず、読んで理解することが難しいですもんね。
現代っ子こそ論理的思考が必要
最近は、わからないことや知りたいことがあるときは、タブレットやスマホでサッと調べることができますよね。
手軽にインプットできる分、現代っ子は自分で調べたり、なぜ?どうすればいい?と考え試行錯誤する機会が減っているともいえます。
子どもたちは、この先何が起こるかわからない社会を生きていきます。自分で考えられないことが、彼らにとってよいこととは思えません。
近年話題を集めている「プログラミング」授業も、いってみれば論理的思考を鍛えるためのカリキュラムです。
自分でなぜ?どうして?を考え試行錯誤できる論理的思考力は、何よりも子供たちの将来に役立つものになりそうですね。

読解力アップをめざせる7冊
ちなみに、ここでご紹介するのは国語がわりと得意な子や、将来的に受験するかも?という子が読解力をさらにアップさせるのにおすすめのドリルや問題集です。なので、ちょいムズ!
1. 「Z会グレードアップ問題集 国語 読解」(Z会)
「Z会グレードアップ問題集」の「読解」シリーズは、小1~4年までの各学年向け問題集が発売されています。
読書好きな子は、国語の長文を「感覚的」に読んで理解していることが多く、いざテストとなると主観で回答してしまうことも少なくありません。
本書は、ただ文章を楽しく読むだけではなく、読解するときのポイントをおさえる練習ができるので、感覚に頼らずに読解するチカラを身に着けられます。
ちなみに、この「グレードアップ問題集」シリーズにはいろいろな教科がありますが、すべて「教科書+α」の学習ができる点が魅力。教科書レベルのドリルでは物足りない子や、ちょっと難しい問題をやってみたい子、受験をめざしている子におすすめです。
2. 「ハイレベ100 読解力」(奨学社)
小1~3年の各学年向けドリルが発売されています。
価格は1000円以下とリーズナブルながら、1回100点満点の問題が100回分も収録されているのでお得感があります。
また、この1冊の中で問題の難易度が3段階に分かれているので、基本から応用までしっかり学べるのも本書の特徴です。
3. 「学習塾トップ講師がすすめる 読解力アップ直結問題集」(実務教育出版)
対象学年は小学4年生以上。でも、低学年でも親と一緒なら取り組めますよ!
読書は好きだし、ちゃんと内容も理解できている…なのにテストでは正解を選べない。そんな子におすすめの1冊です。
著者は、メディアでもよく取り上げられている塾「花まる学習会」の代表・高濱正伸さんと、塾講師・片岡上裕さん。
本書が提示する1日分のワークをこなすだけで、少しずつ国語力を鍛えられる構成になっています。
徐々に難易度が難しくなっていくので、無理なくレベルアップがめざせるのもいいですね。実際に、中学受験をした子供たちが「国語に自信が持てるようになった!」と答えている点もポイント!
4. 「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」(かんき出版)
小学校低学年~高学年までの国語力をこの1冊でカバーできます。
本書の構成は、優れた過去問を題材にしているのが特徴。
なぜその答えが正解なのか、「解き方」のポイントをしっかり理解できます。また、自由回答の場合、どんな風に自分の考えをまとめればいいか、「答え方」のポイントも学習できます。
- 「成績が上がっただけでなく、作文のおもしろさがわかりだしたよう」
- 「テストでは読解は0点で、漢字と言葉でしか得点できなかったのがウソみたい」
- 「子どもが書く楽しさを知った」
- 「文章を読むスピード、作文を書くスピードがあがった」
…など、うれしい声がたくさん寄せられているそうです。
5. 「中学受験 まんがで学ぶ! 国語がニガテな子のための読解力が身につく7つのコツ」(ダイヤモンド社)
小学校中学年~高学年向け。
ポケモンのようなキャラが活躍するマンガですが、長文のどこに焦点を当てて読解すればいいか?ポイントを効率よく学べます。
6. 「ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集[小学生版]」(大和出版)
小学校中学年~高学年におすすめ!
語彙力アップに特化した、画期的な問題集です。
長文を読んでいるときに知らない言葉が出てくると、子どもは内容をイメージできず、「わからない」となってしまいがち。また、作文を書く際も語彙が少ないと自分の思いなどを表現できず、筆が止まってしまいます。
語彙力アップには読書が近道ですが、習い事や塾などで忙しい小学生はなかなか…。
なので、この問題集です。
本書は語彙力の決め手といわれる「反対語」にフューチャーした構成。コトバをしっかり理解して使いこなせることをめざし、反対語100セットだけを厳選して収録しています。
何度か繰り返して、定着させたいなと思います。
7. 「ふくしま式「国語の読解問題」に強くなる問題集」(大和出版)
中学受験対策としても最適な、かなり難しめの問題集。小3、4くらいから取り組めます。
長文読解の何が難しいって、よく似た選択肢の中から正答を選ぶ問題ではないでしょうか。本書は、この「選択式問題」に特化したこれまでにない問題集です。
著者の福嶋 隆史さんは「長文読解問題など必要ない!」という考えを持っている方で、本書も短文の読解がメイン。文章の「型・方法・技術」を意識した読解を身につけることができます。
本書の面白いところは、自分で「選択肢をつくる問題」があるところ。選択肢を作る作業を通して、回答者をまどわせるニセの選択肢がどういう構造で作られているのかを学ぶことができるんですね!
論理的に書く力も身に付けられる3冊
1. 「論理エンジン 小学生版」(水王舎)
小1~6年まで各学年向けに発売されています。
読む・書くチカラと、論理的な思考力を養える問題集です。まずは、問題となる文章を声に出して読ませるのが本書の特徴。何について書かれているのかわかるまで、繰り返し読みます。
その後、その長文についての問いに答えていくスタイルです。
最初はカンタンに感じられるかもしれませんが、少しずつ難易度が上がっていく構成のため、徐々に読解力や書くチカラ、論理的思考力が無理なく身につけられます。
長文読解が苦手だった子が、「文中のどこにポイントがあるのか?」がわかるようになってくるとクチコミでも高評価の1冊です。
2. 「子どものための論理トレーニング・プリント」(PHP研究所)
小学1年生から6年生はもちろん、国語が苦手な中高生が読んでもためになる1冊です。
著者は、言語習得のプロというべき「つくば言語技術教育研究所」の所長をつとめた三森ゆりかさん。本書は、ドイツ式の教育メソッドに基づき、「論理力」「文章力」「コミュニケーション力」を修得できる内容になっています。
読解力を高めたい子や、文章表現が苦手な子におすすめです。
デメリットはただ1つ。「プリント」という謳っていますが、本なので、切り離せないところかな。
3. 「ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕」(大和出版)
小学校高学年向けです。
本書は、「国語力=論理的思考力」を高めることをコンセプトに作られた、これまでにない問題集。読解問題の正答をどうやって導き出すのかを学べます。
内容の確かさと実績から、日本全国の親や教師から絶賛されているベストセラーです。
ちなみに!
本書のパート2も登場しています。こちらも小学校高学年の子や、国語が苦手な中学生におすすめです。
読解力や論理的思考力が、わが子を救う!?
読解力がアップすると、論理的思考力・語彙力も上がり、国語のテスト結果や作文の評価も変わります。
子どもたちがこれから中学・高校・大学と進学する中で、こうした国語力はとても重要。あとから鍛え直すよりも、いま小学生のうちになんとかしておいてあげたいものですよね。
読書好きなのにテストの結果が振るわない子は、今回ご紹介したようなドリル・問題集で「論理的に正答にたどりつく方法」を学べば絶対に変わるでしょう!

