コロナ禍で休校が続く2020年、子供の勉強を学校任せにしてはいられないと思ったママ・パパは多いのではないでしょうか。
この記事では、子供の勉強にどこまで親が口出しし、どんな風に管理すればいいのかをご紹介します。
<この記事でわかること>
・小学生の勉強へのかかわり方
・毎日勉強する習慣をつける方法
「勉強しろ」って言わない方がいい?
東大生の多くは「親に勉強しろと言われたことがない」という冗談みたいな話を聞いたことはありませんか?
まあ、自主的に勉強できない子は、東大をはじめとする難関大には合格できない…という考え方もできるけど、小学生で自主的に勉強する子なんかおるか?と常々疑問でした。
でも最近、4人の子を東大理Ⅲに合格させた佐藤亮子さんのインタビュー記事を読んで、妙に納得したんですよね。
まず親が自覚しなければならないことは、そもそも「子供は勉強が嫌い。放っておくと何もしない」ということです。
人間はそもそも怠ける生き物ですが、特に子供は本当に「怠け者」です。やはりそこは親がちゃんと管理するしかありません。
今回の休校期間は、今まで学校と塾にお任せしていたことを全部、親が引き受けて「子供に家で勉強させるのだ」という気概が必要です。
引用元:週刊文春WOMAN 「ポイントは7つ! 東大理Ⅲに子供4人合格 佐藤ママが教える「コロナ休校中の勉強術」」より
子供は「怠け者」!(笑)
確かにまわりのママ・パパと話していても、「うちの子、言わないと宿題をやらない」「放っておいたらずっとゲームしてる」というエピソードを頻繁に聞きます。
自分の過去を振り返ってみても、自主的に勉強するようになったのは中学以降だったなと。みなさんはどうでしょうか?
上記記事を読むと、佐藤さんが子供を東大に合格させるためにかなり手を尽くされていたことがわかります。でも、忙しいワーママ・パパが彼女のマネをするのは、仕事を辞めない限り難しいだろうなとも…。
「勉強する習慣」は、親が作ればいい!
学校からは、家庭でも毎日「学年×10分」の勉強をしたほうがいいといわれています。たとえば1年生なら1日10分、5年生なら1日50分ということですね。
何を勉強してもいいのですが、大切なのは「毎日勉強する習慣をつける」ことです。
「勉強する習慣」のメリット
毎日たとえ10分でも勉強する習慣を身につけること。これは、毎日の入浴・歯磨きと同じように、親が子供に習慣づけさせてあげないとできません。
毎日の勉強では「復習」がメインになるので、当然ですが、何もしていない子よりも勉強の理解度が深くなります。
また、毎日コツコツと努力を積み重ねることができるので、中高生になってから試験前に一夜漬けで苦しむ…という事態も避けられますね!
「勉強する習慣」の作りかた
宿題以外の勉強をルール化するのがおすすめ。たとえば「テキスト2ページ分をやらないと、ゲームはできない」とし、破ったときのペナルティまで決めておくとスムーズです。
なお、1日当たりの勉強量は毎日継続できる量をめざしましょう。
小学生の勉強は「復習」が基本!
大人から見ると、小学校で習う内容はカンタンなので軽視しがちですが、実は小学校で学ぶ「読み書き・計算」はすべての学びの基礎。小学校での学びがしっかり定着していないと、中高生になってから学力が伸びにくくなる可能性があります。
授業をきちんと聞いていれば大丈夫なのでは?と思いますが、人間は「忘れていく生き物」なので復習しないと忘れてしまう…。
復習すればするほど記憶が定着しやすくなることは、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが発見した「エビングハウスの忘却曲線」でも実証されています。
毎日の勉強に使うツール
勉強に使うツールは子供の実力に合ったものに。たとえば、下記のような方法があります。
- 塾、くもん、学研に通わせる
子供に合った教室があり、親が送迎できるのならおすすめ。
毎日こなす宿題やプリントがあるといいですね。 - 通信教材や市販のドリルを使う
他の習い事で忙しい子におすすめ。価格も割安。
ただ、塾やくもんなどの教室は送迎が必要なので、ワーママ・パパには難しいですよね。2020年のコロナ禍のような事態になると、通えなくなるのもデメリット。
親が勉強を管理するなら、通信教材がおすすめ
小学生に勉強習慣をつけさせるためには、ある程度、親が勉強する時間や内容などを管理する必要がありますよね。
そんな忙しいママ・パパにおすすめなのが、タブレットを使った通信教材です。
タブレット通信教材のメリット
実は、以前の私は「紙のテキストで勉強したほうがいい」という固定観念を持っていました。でも、実際に子供にやらせてみるとタブレットのほうがいいかも!と思うようになったので、その理由を挙げてみました。
メリット① ゲーム感覚で取り組みやすい!
子供たちは幼いころからタブレットやスマホでゲームやYouTubeを楽しんでいる世代なので、まったく抵抗感がない。問題の解説などもテキストを読むよりわかりやすい。
メリット② 丸付けも解説もやってくれるから子供1人でできる!
親が仕事や家事で忙しくしている間に、子供が1人で進められるのがよい。低学年の子は慣れるまでは一緒にやる必要があるかもしれませんが。
メリット③ 勉強の進み具合を親がスマホでチェックできる!
専用アプリを親のスマホにDLすれば、今日子供がどの単元に取り組んだかがわかる。サボったこともすぐわかる!(笑)
おすすめの通信教材 3選
Z会 「小学生タブレットコース」
Z会の「小学生タブレットコース」は、教科書+αの勉強をさせたい方におすすめ!他のタブレット通信教材は、教科書のおさらい学習がメインですが、よりレベルの高い内容を手軽なタブレットで学べるのが魅力です。
タブレットを使わない小学生講座は難易度の違う2つのコースがありますが、タブレットコースの難易度は1種類のみ。アプリが子供の習熟度に合わせて自動的に難しい問題を出題してくれますよ。
ちなみにタブレットは手持ちのiOS・Android端末も使用可能。対応機種はこちらの公式サイトでチェックしましょう。
ちなみに、小3からは難関中学合格をめざすための「中学受験コース」が選べます。受験する予定がなくても、より応用力や思考力を問われる問題に取り組ませたいならそちらもおすすめです。中学受験コースもタブレットを使います。
Z会 「小学生タブレットコース」の特徴
<学習レベル>
教科書+αの内容が学べる
<対象科目>
1年は国語・算数・英語・みらいたんけん学習
3~6年は国語・算数・理科・社会・英語・総合の6教科セット
<特色>
・毎月タブレットで添削問題を提出(3~6年のみ)
・毎月まとめテスト(1年のみ)
・紙のワークブック(1年のみ)
・紙の実力テスト(年2回)
・漢字トレーニングブック
<会費(12か月一括払い)>
年間35,904円~82,280円(学年・コースによる)
スマイルゼミ
「スマイルゼミ」の特徴は、すべての教材がタブレット1台に集約されているところ。
学習内容は教科書に準拠しているので、学校の予習復習におすすめ。将来的に中学受験を考えている子は、ちょっと高度な応用問題にも取り組める「発展コース」を選ぶといいですよ。
漢字と計算については、やる気次第でどんどん先取り学習が可能。漢検は2級(高校レベル)まで、計算ドリルも学年を越えて進められます。
使用するタブレットは学習専用に開発された専用のもの。普通のタブレットとちがい、タッチペンを使うときに手が画面に触れても書くことができます。紙に書くときのように書けるのがいいですね。
「スマイルゼミ」の特徴
<学習レベル>
教科書準拠(予習復習に最適)
<対象科目>
国語・算数・理科・社会・英語
<特色>
・ちょっと難しい「発展コース」もあり
・漢検ドリル(10~2級まで対応)
・計算ドリル(先取りが可能)
・学力診断テスト
<会費(12か月一括払い)>
年間36,420円~59,400円(学年・コースによる)
※別途専用タブレット代が年間9,980円
進研ゼミ 小学講座「チャレンジタッチ」
「チャレンジタッチ」は教科書にそった内容なので、予習・復習がしやすい通信教材です。
基本的にはタブレットを使って学習するスタイル。学期末が近くなるとテスト形式の問題集やドリルが送られてくるので、学校のテスト対策に活用できます。
理科や社会が始まる3年生以降には、実験キットや顕微鏡などが付録に。また、タブレットには理科や社会への興味を深める読み物やマンガの配信もあり、おトク感がありますね。
専用タブレットのほか、iOS・Windows・Macでも使用可能です。対応機種はこちらの公式サイトでチェックできますよ。
進研ゼミ 小学講座「チャレンジタッチ」の特徴
<学習レベル>
教科書対応(国語のみ光村図書版)
<対象科目>
国語・算数・理科・社会・英語(学年による)・プログラミング
<特色>
・紙のドリルや問題集付き
・理科・社会の付録教材付き
・赤ペン先生による添削(学年による)
・遊びながら学べるゲームアプリを内蔵
・実力診断テスト(学期末)
<会費(12か月一括払い)>
年間35,760円~69,260円(学年・コースによる)
※専用タブレットは6か月以上継続すると無料。6か月未満で退会・変更の場合、9,900円(税込) 必要。

小学生時代の勉強習慣が、将来を決める!?
小学校で学ぶ内容はすべての学びの基礎になる。だからこそ、小学生時代に毎日勉強する習慣をつけ、繰り返し復習し、習ったことをしっかり定着させていくことがとっても大事です。
小学生時代の小さなつまづきが、中学、高校に進んでから、取り返しのつかないことになる場合もあるので…。
2020年度のコロナ休校中は、「子供の教育を受ける機会が!」とか「勉強の遅れを取り戻せるのか不安」という声があちこちで聞かれました。
学校が、教育委員会が、国が、子供の教育を考えてくれない!とグチグチ言っていても、日々は過ぎていきます。だからこそ、子供の将来の可能性を狭めてしまわないために、親である自分が子供の勉強を責任をもって管理しなくちゃと思うようになりました。
子供と親が一緒に無理なく続けられる勉強法を見つけていきましょう!

