「小学校の入学前に、ひらがな・カタカナくらいは書けた方いいよ!」みたいなことを聞いて焦っていませんか。
市販の幼児向け教材を使う場合、親が「かきかた」を教えなくちゃいけないので大変。
かといって、
くもんや学研などの教室に通わせるとなると、そこそこの費用がかかる。
まったく、悩ましいですよね!
…そんな風にちょこっと悩んでるママパパさんに、「別に字を書けないまま小学生になってもなんとかなるよ!」ってことをお伝えするのが、今回の記事でございます。
字を知らずに小1になっても大丈夫だったよ
うちの子のまわりでは、多くの子が保育園時代から「かきかた」を習っていました。それこそ年中さん(4歳児クラス)の頃から熱心に。
あまりにも多くの子が習っているので「うちも、やらなきゃなの!?」と思いましたが…結局やらせませんでした。
その大きな理由は、本人がまったく字に興味なかったから…
こうして長男は、自分の名前も書けぬまま公立小学校へ入学。
でも勉強や学校生活で困ったことは今のところありません。
字に興味がある子には教えてあげたらイイと思う!
字の習得に限らず、幼児って自分が興味を持ったものを、ものすごいスピードで覚えていきますよね~。
たとえば好きなキャラクターの名前や電車の種類、駅名などなど、「この子は天才か?」と思うくらいの記憶力を発揮する。
私も第1子のときは、「せめて自分の名前くらい、ひらがなで書けた方が…」と思っていました。自分が幼稚園のときに名前を書けたので、余計にそう思っちゃって。
で、まずは文字に興味を持たせなければと、お風呂の壁に100均で買ってきた『ひらがなの一覧表』をペタペタと貼ってみたんです。
しかしですね、うちの息子はひらがなに添えられたイラストしか目に入らないようで…。
息子には、絵本の読み聞かせもめっちゃ真面目にやっていたし、祖父母からひらがな勉強用のパズルなんかをプレゼントされたりもしたけど、彼は全然「字」に興味を持ちませんでした!!!
しかし、次に生まれた娘は、4歳を過ぎると字に興味津々。教えてもないのに自分の名前を書けるようになっていたし、「これは?これは?」とひらがなの読みを聞いてくる。
100均で「ひらがな練習帳」みたいなのを買ってやると、嬉々として取り組む。
男女の違いなのか?
なので、うちの娘のように、「字を読んだり書いたりしたい!」と思っている子には、入学前でもどんどん教えてあげたらいいと思う!
入学前に字を習得しておくメリット
入学前に字を習うメリットとして考えられるものを挙げてみますね。
(親にとってのメリットも多いような…!)
□小学校入学後、授業を理解しやすい
字が読めて書けたら、小1の最初のほうの国語はラクショーだし、算数だって教科書の内容を理解するのに苦しむこともない。当然のメリットです。
□「字が読めてすごい!」と褒められ、自信がつく
保育園児なのにスラスラ字が読めると、やっぱり「すごいねえ」って褒められますよね。お世辞だったとしても子どもは素直に喜びます。そして褒められたらもっと褒められようとするので、さらに勉強に前向きになる(子もいる)!
□親が説明しなくても、いろいろ理解できる
「あぶない」「さわるな」「トイレ」など、注意を喚起する文言はひらがな・カタカナで書いてあることが多い。なので、子どもが自分で「あ、ここは危ないんだー」「ここがトイレだな」などと理解できるので助かります。
□親が忙しいときは、自分で絵本を読める!
親も仕事で忙しかったり疲れていたりすると絵本の読み聞かせがつらいときがある。でも字が読める子は、簡単な絵本なら読めますで!
□漫画でも図鑑でもどんどん読んで知識を増やせる!
これ、うちの甥っ子のこと。読み書きや体操に力を入れている『ヨコミネ式』の幼稚園に通っていたので、入学前からあれこれ読み漁って知識を蓄積していて「おお、すごい!」と思いましたわ!
本人が読書に興味があったからこそ、なんだけどね。
入学前に字を習得するデメリット
書いてみたら、「デメリット」というには大げさな内容になっちゃいましたが…。
□やり方を間違うと、勉強嫌いになっちゃう!?
私が恐れたのはまさにコレでした。本人が字に興味ないのに、無理やり「書け!覚えろ!」ってやらせたら嫌になってしまいそうだなと。
実際にまわりにそんな子はいない(と思う)けど、入学前から『勉強=イヤなこと』という観念を植え付けたくなかったんですよね。
□教材費・教室代などがかかる
すいませんね、いつもケチ臭いこと書きまして…!でも事実なので。
「ひらがな・カタカナ」を覚えさせるためだけに、月数千円(年間数万円)払うなんて!?と思ってしまいます。
かきかた教室に通うと「落ち着き」が身に着く!?
小学生になったら教室でじっと座って授業を聞かねばなりません。とくに男子はガッサガサして落ち着きのない子が大多数なので、そういう子のママパパは心配ですよね。
実際に、『落ち着いて座る練習をさせるために、「かきかた」習わせてるねん』というママ友もいました。
字を書くときはきちんと机に向かって、姿勢を正して書かないといけないから、週に1回でも習い続けていたら「落ち着き」が身に着きそうですね。
教室だと先生がいるので、親の言うことよりは聞きそうだし、緊張感をもってピシッと座れそうだし。
「落ち着き」を身に着けるために、保育園でも制作や給食の時間に先生が指導してくれてるんじゃないの?ピシッと座りなさい~~!と。
「落ち着き」を身に着ける=『勉強するというシチュエーション』を体験するってことだと思うけど、そこは外注するんじゃなく、家で厳しく躾ければいーんじゃね?なんてね、思っちゃったり。
「字」の習得は、小1からで全然問題ないよ!
「字」だけでなく「計算」もですが、保育園時代からあれこれ勉強させなくても大丈夫です。
それよりも保育園時代には
・「自分で考えること」
・「リアルに体験すること」
・「いっぱい体を動かすこと」
なんかを大事にしてあげたいなって。
小学校入学前にそういうことをたくさんやっておけば、それがいつか学びにリンクしてくるんじゃないかなって思うんですよね。
字も、計算も、何かを考え進めるための「道具」。人に自分の思いを伝えたり、欲しいサイズの家具を作ったりするときに必要な「道具」です。
でも頭の中がからっぽだと、その「道具」をうまく使いこなせない。
たとえばイギリスの物理学者ニュートン。
彼が『万有引力の法則』を発見したのは、机の前に座って参考書を開いているときじゃないですよね。屋外で、木からリンゴが落ちるのを見て「なんで?」と思ったのがきっかけでした。その「なんで?」を解明するときに、字や計算が役立ったんですよね。
なんちて。
めっちゃ大げさな例を出してしまいましたが…。
要は、『ひらがな・カタカナも、たし算・引き算も大人になってできない人はいないんだから、焦って保育園時代にやらなくても大丈夫だよ!!!』っていうお話でした。