少子化のせいなのか、幼児時代から勉強系の習い事に時間とお金とつぎ込む家庭は多いですよね。
かくいう私も、第1子が1歳や2歳のころは、周りのママが「ディ〇ニーの英語」やら「こどもちゃ〇んじ」やらをさせているのを見聞きして、「うちの子もなんかやらなあかんのでは?」と焦燥感にかられたことがあります。
家計に余裕があるならそれもいいと思うんです。でもそうでないなら、無理してやる必要は全然ないと確信しています。
なので、今まさに何か習わせようかどうしようか迷っているママ・パパさんの参考になればと思い、勉強系の習い事をしなかったら将来どうなるか?を書いてみますね。
※なお以下の文章は個人の経験に基づくものであり、科学的根拠はな~んもありませんので、ご参考程度に!
「幼児教育させなくちゃ!」は一種の洗脳なのでは?
英語、算数、国語、体育、理科、社会、家庭科…。
学生時代に苦手だった科目や嫌いだった科目で、子どもに苦労させたくないなって気持ち、ありますよね。私は理科かなあ。(どの科目も得意だったという人は、子どももきっと天才なのでこの記事を読まなくていいと思います!)
大切な大切なわが子には、最低限、自分よりかしこくなって欲しい。
そして自分より稼げる仕事について、いい人生を送って欲しい。
…と思うのが親心。
そういうママ・パパの気持ちを、「幼児教育」はドスドスと突いてくるんですよね!笑
「幼児のうちが〇〇〇を身に着けるチャンスですよ~!」って。
まわりの子がみんなやってると、「うちの子だけ出遅れるんじゃない?」なんて不安に思い、家計を削って習わせるママ・パパもいるかもしれません。
でも私は結局、わが子の幼児期に、なにも勉強させないままでした!!!!!
私が勉強系の習い事をさせなかった理由
理由①予算がない!というか、今後の教育資金を貯めておきたかった!
大学まで行かせるつもりなら、保育園~小学校時代にしっかり貯めておかないと、あとあとしんどくなると思ったんです。
たとえば勉強系習い事に月5,000円使っただけで年間6万。それだけ貯金額が減っちゃう。そのほかにピアノ・水泳・サッカーなんかも習わせるならますます貯金できないですよね。
理由②カエルの子はカエルです!
子どものレベルは、私あるいは旦那レベル。小学校に入る前の数年間ちょこっと先取りしたからって、東大入れるほど劇的にかしこくなるとは思えないんですよね!笑
下記のような誘い文句、よく見かけますが…ほんまでしょうか?
●「幼児期にやったほうが英語の発音がよくなる」
→発音なんか悪くても通じます!発音よくても話す内容がおバカだったら意味ないです!英語は本人がやる気になれば何歳からでも挽回できる、むしろ本人次第の科目だと実感しています。
●「幼児期に九九覚えたら算数で苦労しない」
→九九は大事。それは確かやけど、そんな早くからやらんでもみんな覚えられてるでしょ…。九九できても、その後の算数・数学ができるわけじゃないやん…。
●「幼児期に文字を覚えたら小学校で有利」
→文字に興味のある子は勝手に覚えます。うちの息子は、自分の名前も読み書きできないまま入学しましたが、勉強面でなにも問題ありません。逆に娘は保育園児ですが、文字が好きで自分の名前も勝手に書いています。
理由③歴史上の偉人は、幼児教育を受けてないのでは?
これ、ホントに思うんだけど、江戸時代や明治・大正・昭和の偉人さんたちって、貧しい田舎の農家とかで育った人も多いじゃないですか。彼らは幼児期に勉強なんかしてないでしょう。金持ちのボンボンならいざしらず。
そんな幼児期を送っていたのに学校へ行ってみたら、実はめっちゃ賢くて、帝大行ったり医者になったり。
あと、『義務教育は小学生から』と定められているということは、子どもの脳が勉強に対応できるのはその年ごろがベスト!ということなんだろうと考え、
私は勉強系の習い事をすっぱりカットすることにしました。
息子が幼児期に習っていたこと
勉強系の習い事をしていなかった息子ですが、保育園時代には、なわとびや跳び箱などで運動させる習い事をしていました。月4000円でした。
子どもが通っていた保育園は、通常保育時間が終わった居残りタイムに、ピアノやかきかた、サッカー、バレエなどの習い事を用意してくれていて(もちろんそれぞれお月謝が必要です)、息子が習っていた運動もそのうちの1つでした。
これを習ったからどうなる…というものではなかったけど、なわとびや跳び箱に関しては自信がついたようなので、悪くはなかったなと今では思います。
お金をかけない幼児教育で十分、じゃない?
こんな私ですが、「幼児期の子供に勉強系の知識をつけさせたい」と焦る気持ちはすごくわかる!でもその一方で、お金をかけて塾や教室へ習いに行くのはモッタイナイな~ともすごく思う。私のドケチ精神に反するとでもいうか…笑。
幼児期は、あんまりお金をかけない方法のほうがきっと効果的なのでは?って思っちゃうんですよね。
お金をかけない方法っていうのは、たとえば、下記のような。
絵本の読み聞かせ
読み聞かせはもう本当に面倒だけど(親がね)、ムダなことは何もない!語彙が身に付くし、想像力も鍛えられるし、ストーリーの内容を親子で話し合うことで考える力も養える。
すごろく遊び
数字に強い子にしたいならコレ!サイコロを振って出た目の数だけ進むので、遊びながら自然に数を勉強できちゃいます。これも親は面倒だけどね。
下記の「すごろく遊び」は書籍で、中にいろいろな種類のすごろくが入っています。1冊で何回もおいしい♪ 気に入ったすごろくは何回もやりたがりますよ!
かるた遊び
ちょっと字を覚えてきた子や、字を覚えるきっかけづくりにもおすすめ。とはいえ、うちの息子は全然字を覚えずいつも絵柄を見て札をとっていたけど…。
わが家のかるたは、下記の「あっちゃんあがつく」シリーズのもの。絵本もあるので知っている人も多いかもしれませんね!たべものの絵柄なので、字が読めない子も参加できるのがグッドです。
けん玉
息子が年中のときに、保育園のクラスで大流行!きっかけは、けん玉が上手なパパが1人いたから。女子も男子もクラスで半数以上の子がハマって、競い合うように練習していました。(同じ保育園ですが、娘のクラスでは全然流行っていない…)
けん玉をうまくやるには、手指の器用さや集中力が必要です。
練習し続けないとうまくなれないので、根気も養えますね。
あと、けん玉をやる子どもたちを見ていて思うのは、体幹も鍛えられそうだなということ。個人的に、けん玉はメリットしかないかもって思ってます。
NHKの英語番組
英会話は幼児教育でも人気の習い事ですが、まじでNHKの幼児用英語番組で十分だと思う!毎日やっているのを数日分録画しておけば、かなり楽しめます。見るときも親子で見て、一緒に発音したりして楽しんでやれば、子どもも英語が好きになるものです。
あとは英語のDVDをなんでもいいので1枚買い、それを繰り返し見るのもおすすめ!
おすすめはグーミーズの幼児用英語DVD。かわいいアニメ動画で日常的によく使うフレーズを学べるほか、英語の歌もたっぷり入ってます。幼児期ならこれ1枚あれば十分!
幼児が大好きなアンパンマンのDVDも悪くないですよ。基本的なあいさつやよく使う単語などを自然に学べる構成で、アルファベットの歌なんかも収録されています。
4枚組なのでグーミーズよりもちょっとお高い(8千円越え)ですが、教室に通うことを思えばかなりリーズナブル。誕生日などのプレゼントにリクエストしてもいいですね。
英会話教室を否定しましたが、マンツーマン・レッスンなら意味があると思います。そうじゃないならお月謝のムダかな~と思います。だって、ほかのお友達がしゃべってる時間もレッスン時間になっちゃうので、もったいないですよ!
市販のドリル
ひらがな・カタカナ、簡単な計算、めいろなど、100均で売ってる幼児向けドリルは種類が豊富です。「こどもちゃれ〇じ」「くも〇」「学〇教室」のテキストはよく考えられているとは思いますが、幼児期にやることってそんなに複雑な内容じゃないですよね。なので、100均ドリルで十分だと感じますよ。
100均ドリルが物足りなくなってきたら、市販の優れたドリルを使うのも手!
個人的には、考える力を育てる塾で有名な「花まるラボ」の幼児向けドリルがいいと思います。その名も、「考える力がつく算数脳パズル 新はじめてなぞぺー 年中~小学1年」です。なぞぺーのシリーズは、ちょっと考えさせる問題が多いですよ。
さらに難しめの問題をやらせたいなら、Z会のグレードアップドリルもいいですよ。暗号やパズル、迷路のほか、なかまわけやストーリーを順番通りに並べる問題などバラエティに富んでいます。ハイレベルなのでパパっとできるものではないですが、ゲーム感覚で考えながら取り組めますよ。
市販のくも〇のドリルは内容がカンタンで、正直100均でええやん!と思いますが、下記のドリルはくもん式を取り入れていますが、良問・難問が多い印象。小学校の入学準備にもいいですよ。
お金を払って外注すれば、親はラクです。
教室やけいこ場に送迎するだけで、あとはプロが指導してくれるので。
私が疑問視してるのは、「ラクなのはいいけど、費用対効果はどうなのかな?」ってこと。
コスパが悪そう…と思うなら、私みたいなお金をかけないケチケチなやり方をとって、将来の大学進学のためにその分貯金するのがおすすめですよ~。
もし幼児教育にお金を払うならZ会?
いまうちには4歳娘がいるので、勉強系の教育を受けさせることは可能です。
個人的にはもしやるならZ会の幼児コースかなと思います。親子で料理や実験などに取り組む「ぺあぜっと」で、体験に基づいた学習ができそうだと思うから。
勉強系の幼児教育はビジネス!と心に刻もう
誤解のないように書いておきますが、なにも私は勉強系の幼児教育を否定する人間ではありません!!!
そこにかけるお金や時間があるご家庭なら、子どものためにどんどんやったらいいと思うんです。
ただ一般的な家庭が、食費を削り、老後貯金や教育貯金を貯めてもないのに、幼児期にやたらと塾・教室・教材にたくさんのお金を使うのはどうかな…と思うだけなんです。
勉強系の幼児教育はあまりコスパがよくないし、費用対効果も疑問です。
あと、お金をかけずにできるようなコトも多いので、まわりのママ友パパ友に流されないようにしてほしいなって思います。